
家を探し始めると、多くの人は物件情報を集めます。
駅から何分。
築何年。
広さは何㎡。
駐車場はあるか。
価格はいくらか。
もちろん、どれも大切な情報です。
でも、不動産に携わっていて感じるのは、本当に満足して家を選ぶ人は、物件を比較する前に「自分の判断基準」を持っているということです。
例えば、
「休日は庭で過ごしたい。」
「子どもと家庭菜園をしたい。」
そんな人にとっては、多少通勤時間が長くなっても戸建という選択がぴったりかもしれません。

一方で、
「今は仕事を頑張りたい。」
「便利な場所で身軽に暮らしたい。」
「将来の選択肢を広げておきたい。」
そんな人にとっては、マンションという選択がしっくりくることもあります。

どちらが正しい、という話ではありません。
大切なのは、自分にとって何が豊かさなのかを知っていることです。
先日、リノベーションマンションを購入された20代のエンジニアの方も、最初は「いつかは戸建に住みたい」と考えていました。
ご家族や周りの方を見ても、「家を買うなら戸建」というイメージを自然と持っていたそうです。
でも、何度かお話をする中で、ご自身が大切にしたいものを整理していくと、少し違う景色が見えてきました。
仕事の利便性。
休日の過ごし方。
そして、これからの人生でどんな選択肢を持っていたいのか。
その結果、まずは便利な場所にあるリノベーションマンションを購入し、暮らしながら資産も育てていくという選択をされました。
将来、家族構成や働き方が変わったら、その時に戸建という選択をしてもいい。
「最初から終の棲家を決めなくてもいい。」
それが、その方の判断基準でした。
私は、この選択が正しいと言いたいわけではありません。
別の方なら、最初から戸建を選ぶことが幸せかもしれません。
100点満点の家はありません。
だからこそ、「何を選び、何を選ばないか」を決めるための、自分なりの基準が必要なのだと思います。
実は、この考え方は家選びだけではなく、仕事や人生にも共通しています。
情報があふれる時代だからこそ、周りの意見や流行に流されてしまうことがあります。
そんな時に戻る場所になるのが、自分自身の判断基準です。
今週の問い
もし、誰の意見も気にしなくていいとしたら、
あなたは、どんな暮らしを選びますか。
広い庭でしょうか。
駅まで歩いて行ける便利な毎日でしょうか。
静かな住宅街でしょうか。
家は、人生をしまう箱ではなく、毎日の時間を育てる場所です。
物件を探す前に、自分の暮らしを少し想像してみる。
そんな時間が、後悔のない家選びにつながるのではないかと思っています。
スタッフ S