家を買うべき人は、はっきりしています。今の家賃を払い続けても手元に何も残らないと気づいた人。10年後も同じ街に住む見込みがある人。そして、買ったあとの「売る・住み替える」まで含めて考えられる人です。逆に、転勤や転職で住む場所が読めない人、頭金も貯金もゼロで余白がない人は、今は待ったほうがいい。家は「買えるか」より「出口まで設計できるか」で決まります。札幌で年間に何件もの購入相談を受けてきて、この結論は変わりません。
【この記事のポイント】
- 「家を買うべき人」は年収や年齢ではなく、住む期間と出口設計で決まる
- 札幌の地価・新築価格は上昇中。だが上昇率は鈍化しており、焦って買う局面ではない
- 賃貸を続けるか買うかは、10年後に手元に何が残るかで比較すると判断しやすい
今日のおさらい:要点3つ
- 家を買うべき人は「同じエリアに10年以上住む見込み」と「出口(売却・住み替え)まで考えられる」人。年収の高さではない。
- 札幌は地価も新築マンション価格も上昇局面。ただし令和7年公示では上昇率が鈍化しており、慌てて飛びつく必要はない。
- 賃貸と購入は「毎月の支払い額」ではなく「10年後に手元へ残る金額」で比べると、自分にとっての答えが見えてくる。
この記事の結論
- 一言で言うと、家を買うべきかは「買えるかどうか」ではなく「出口まで描けるかどうか」で決まる
- 最も重要なのは、購入を住み替えや売却と切り離さず、10年後の暮らしまで一本の線で考えること
- 失敗しないためには、1社で即決せず、出口の試算まで見せてくれる相手と比較検討すること
夜中に「家を買うべき人」と検索窓に打ち込んでいるあなたへ
家賃の更新通知が届いた夜、スマホで「家を買うべき人」「賃貸 持ち家 どっち」と何度も打ち込む。出てくるのは似たような診断記事ばかりで、結局どれも自分のことを言っていない気がする。正直なところ、この検索をしている時点で、心の半分はもう「買ってもいいのかもしれない」と思っているはずです。
何を見すぎて、何が決められないのか
相談に来る方の多くが、すでにポータルサイトの物件を何十件も見ています。間取り、価格、駅からの距離。見れば見るほど目は肥えるのに、決定ボタンだけが押せない。
「いい物件は見つかるんですけど、これを買って後悔しないかが分からなくて」。先日もそうおっしゃる30代の方がいました。情報は足りているのに、判断軸が足りていない。これがいちばん多いパターンです。
実は、家を買うべきかどうかは物件を見て決まるものではありません。決まるのは「自分が何年そこに住むのか」「住まなくなったときどうするのか」という、物件の外側の話です。
まず状況を整理する:あなたは今どの段階か
ざっくり分けると、相談者は3つの段階のどこかにいます。家賃を払い続けることに漠然と不安を感じている「もやもや段階」。物件は見ているが決められない「比較段階」。すでに気になる物件があり背中を押してほしい「決断直前段階」。
どの段階かで、やるべきことが違います。もやもや段階の人がいきなり物件を絞り込むと、たいてい焦って失敗する。逆に決断直前の人がいつまでも情報収集を続けると、いい物件を逃す。自分がどこにいるかを見極めるのが先決です。
札幌の数字を一度だけ冷静に見ておく
感情論を抜きにして、数字も置いておきます。国土交通省「令和7年地価公示」によると、札幌市の住宅地は前年比+2.9%、商業地は+6.0%で全区が上昇しました。ただ、前年(令和6年)は住宅地8.4%・商業地10.3%でしたから、上昇率そのものは鈍化しています。
新築は不動産経済研究所のデータで、2024年の札幌の新築分譲マンション平均価格は5,145万円。正直、高い。ケースによりますが、この価格帯だと無理に新築を狙わず、中古やリノベーションに目を向けたほうが現実的な人も多いのが本音です。「上がっているから今すぐ」ではなく「上昇は続くが急いではいない」。この温度感が、今の札幌に合っています。
家を買うべきか迷う人のための判断軸
ここからは、実際にどう判断すればいいかを具体的に書きます。誰か一社に都合のいい基準ではなく、他社と比較するときにもそのまま使える形でまとめました。
家を買うべき人かどうかを見極める5つの判断基準
- 住む期間:同じエリアに最低でも7〜10年住む見込みがあるか。 短期間なら売却時のコストで賃貸を下回ることも多く、無理に買う必要はありません。
- 返済の余白:毎月の返済が手取りの25%以内に収まり、ボーナス頼みでないか。 余白がない返済計画は、修繕や転職など想定外に弱い。
- 出口の見通し:売る・貸す・住み替えるときに値がつくエリア・物件か。 駅距離や管理状態は、買うときより売るときに効いてきます。
- ライフプランの確度:今後10年の家族構成や働き方が、ある程度読めるか。 読めないなら、読めるまで待つのも立派な判断です。
- 比較したか:賃貸を続けた場合と買った場合、10年後の手元資金を一度試算したか。 感覚ではなく数字で並べると、迷いの正体が見えます。
5つすべて満たす必要はありません。ただ、1と3が両方とも怪しい場合は、いったん立ち止まったほうがいい。逆に1と3に自信があれば、あなたは「買うべき人」に近い。
現場の事例:賃貸の代わりに買って、住み替えにつなげた人たち
実際にあった話を2つ。ひとつは、賃貸を続ける代わりに築20年の中古マンションを約1,200万円で購入したご夫婦。約10年後、ほぼ同じ価格で売却でき、ローン残債を返したあと手元に約500万円が残りました。それを戸建ての頭金にして、次の暮らしへ移っていかれた。
もうひとつは、25歳のエンジニアの方。月々約6万円程度の返済を目安に、無理のないリノベーションマンションをご提案しました。家賃と大きく変わらない負担で、10年後の住み替えまで見据えた一歩を踏み出した形です。
どちらも共通しているのは「買って終わり」にしていないこと。買う時点で出口を一緒に描いていたから、住み替えがスムーズだった。※これらは個別事例で、物件や市況により結果は異なります。
最終的に選ばれた理由:出口まで一緒に考えてくれるか
比較検討をした方が最後に当社を選んでくださった理由を尋ねると、ほぼ共通して同じことをおっしゃいます。「買うときだけでなく、売るときの話まで先にしてくれたから」。
正直、購入の場面で売却の話を持ち出すと嫌がる会社もあります。でも私たちは、購入・リフォーム・売却を分断せずに考えるのが理念です。札幌市中央区で平成14年から、仲介やリノベ企画など大小2,000件以上に関わってきました。「マイホームで資産づくり はじめの一歩®」として、出口まで一本でご提案しています。
比較した人が確認していたのは、派手な実績やキャンペーンではなく「10年後にこの家はどうなるか」を数字で見せてくれるか。その一点でした。
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よくある質問
Q1. 結局、家を買うべき人ってどんな人ですか?
A1. 同じエリアに7〜10年以上住む見込みがあり、返済が手取りの25%以内で、売却・住み替えの出口まで考えられる人です。年収の高さは決め手になりません。
Q2. 賃貸と購入、どちらが得ですか?
A2. 一概には言えません。ただ事例では、約1,200万円で買った中古を約10年後にほぼ同額で売却し、残債返済後に約500万円が手元に残った方もいます。10年後の手元資金で比べるのが現実的です。
Q3. 札幌は今が買い時ですか?
A3. 令和7年地価公示で札幌は全区上昇(住宅地+2.9%)ですが、前年の住宅地8.4%より上昇率は鈍化。急騰局面は過ぎたので、焦るより自分の準備が整ったときが買い時です。
Q4. 頭金はいくら必要ですか?
A4. 物件価格やローン審査により異なりますが、諸費用分の余白があると安心です。頭金ゼロでも組める場合はありますが、返済の余白がないなら時期を見直す判断もありです。
Q5. 新築と中古、どちらがいいですか?
A5. 2024年の札幌新築分譲マンション平均は5,145万円(不動産経済研究所)と高め。予算に無理が出るなら、中古やリノベーションで月々の負担を抑える選択も十分検討に値します。
Q6. 一社だけで決めても大丈夫ですか?
A6. おすすめしません。出口の試算を見せてくれるか、購入後の売却まで話せるかは会社で差が出ます。最低2〜3社で同じ条件を相談し、比較してから決めてください。
Q7. 道外から札幌へ移住して買うのも可能ですか?
A7. 可能です。東京など道外からの移住・購入相談にも対応しています。遠方の場合は出口設計がより重要になるため、早めに相談しておくとつまずきにくいです。
Q8. 相談だけして買わなくても問題ないですか?
A8. 問題ありません。無料相談があり、「買うべきでない」という結論になることもあります。判断材料を得る場として使ってもらって大丈夫です。
まとめ
要点を整理します。
- 家を買うべき人は、年収ではなく「住む期間」と「出口設計」で決まる
- 札幌は地価も新築価格も上昇局面だが、上昇率は鈍化しており焦る必要はない
- 賃貸か購入かは、毎月の支払いではなく10年後の手元資金で比較すると判断しやすい
- 1社即決を避け、売却・住み替えまで数字で見せてくれる相手と比較検討する
もし今、家賃の更新通知を見るたびにもやもやしているなら、それは判断軸が足りていないサインかもしれません。物件を絞る前に、まずは自分が「買うべき人」かどうかを、出口の試算込みで一度整理してみてください。迷っているなら、購入と売却を分断せずに考えてくれる相手に、無料相談で出口まで描いてもらうのがおすすめです。
参考文献
- 国土交通省「令和7年地価公示」
- 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」
- 不動産経済研究所「全国新築分譲マンション市場動向(2024年)」
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