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中国ではこの十数年、和食が
ブームになっています。


中国人には人気なのは
いわずもながな「寿司」
元々中国では、沿海部を
除けば魚を生で食べる習
慣はありませんでした。

これは欧米と同様で、火を
通さない肉を食べることは
健康を害するという考えか
らです。
しかし近年、世界中で日本
食が健康食として注目され、
中国でもブームを迎えました。

中でも、回転すしは大人気
で、行列ができる店舗もあり
ます。とはいうものの、日本
食は高級で価格も高いのが一
般的です。
中国人にとっては、年に何回
かのご馳走という感覚です。

一方、中国に住んでいる日本
人にとっては、日本食が恋し
くなったタイミングで食べる
のがいいですが、やはり高い
です。それでも、安すぎる寿
司店は衛生面が心配。日本式
を修行したことがなさそうな
外国人板前が作る寿司は、か
なり危険です。なので、高い
ぐらいでちょうどいいと考え
た方がいいかもしれません。

ポピュラー日本食「ラーメン」

元々、中国に起源がある
ラーメンですが、日本に
伝わってからは醤油ベース
のものが普及し、今では立
派な「日本食」になりまし
た。醤油、味噌、とんこつ
ベースのラーメンは中国人
にも人気が出て、とくに熊
本県に本社がある「味千ラ
ーメン」は全中国に店舗を
出すほどの人気ぶりです。

しかも香港証券取引所に上
場までしています。
ただ、味は中国人に合わせ
て少しあっさり目。
ギトギトしたラーメンを食
べ慣れている日本人からし
たら、拍子抜けするかもし
れません。また、店舗によ
ってはスーツを来たウェイ
ターが案内してくれます。
レストランの感覚なのです
が、ハチマキとTシャツ姿
の店主を見慣れた日本人か
らすると違和感ありますね。

中国における日本料理店
は、日本企業が集中して
いる都市に多くあります

つまり、北京・天津・上海・
大連・広州・深セン・香港
などです。
ほとんどが中国人オーナー
による経営のため、味付け
はビミョーと言わざるを得
ません。
たとえば、みりんやダシを
使っていないケースが多く、
味噌汁などは似て非なるモ
ノが出てきます。ですから、
日本人オーナーによるお店
に行くことをオススメします。
かつての中国なら、そうした
店はほとんどありませんでし
たが、経済発展が進む中国で
チャレンジしている日本人も
増えています。こうしたお店
はハズレがなく安心して食べ
ることができます。

大都市になれば、日本で見
慣れたチェーン店をよく目
にします

これもひとつの和食(日本食)
といえるかもしれません。
吉野家、サイゼリア、CoCo壱、
モスバーガー、白木屋など。
とくに日本の居酒屋チェーン店
は、細かい料理をたくさん楽し
むことができるので、中国人の
ファンも結構います。

「中国に来てまで、わざわざ日
本のファミレスや居酒屋?」と
思うかもしれませんが、長く滞
在している人にとっては重要で
す。やはり、油の多い中華料理
だけを食べていると、調子がお
かしくなるからです。たまに、
日本のファミレスに行くこと
は良いことでしょう。

「そんな日本料理はないよ」
というものも…

中国の日本料理店に行く
と、「日本豆腐」という
メニューを見ることがあ
ります。
黄色い卵豆腐なのですが、
なぜ「日本豆腐」という
名前が付いているのかわ
かりません。日本の豆腐
といえば、普通は白いの
ですが…。

これは天津には存在しない
「天津丼」の逆パターンか
もしれません。

そんなことを考えるのも
食文化の楽しさでしょう。

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